3.中国語の教師になりたい!なにから始めればいい?
2017年06月15日 16時14分
① 中国語の資格を取ろう!
中国語の教師になりたいという人の多くが挑戦する試験に、
「IPA国際公認漢語(中国語)教師資格」の認証試験があります。
IPA国際公認漢語(中国語)教師資格は、中国語を母国語としない人に中国語を教える専門家、
すなわち中国語の教師になるための基礎を有しているかを判断するための試験です。
受験資格は、短大または大学卒業以上の者であり、筆記試験をはじめ、外国語試験、教学能力試験があります。
中国語のネイティブスピーカーも受ける試験であるため、試験内容はすべて中国語です。
日本人でも中国語を習得している人であれば受験できますが、相当の中国語能力や指導力が必要です。
② ピンインの習得は必須!
資格以外に必要になる中国語教師のスキルは、「ピンイン」です。
ピンインとは、中国語の標準語である普通話の発音を、中国語漢字を読めない人でも
発音できるようにアルファベットで表記したものです。
アルファベットの上には、中国語の4つの声調を示した声調記号が書かれています。
中国語を母国語としない外国人に中国語を教えるときには、このピンインを使いながらレッスンをします。
ネイティブスピーカーで中国語を話せる人でも、
ピンインを使ってレッスンができなければ中国語講師として働くことは難しいでしょう。
③ 日本人の中国語講師だからこそのメリットがある!
中国語学校で、ネイティブスピーカーの教師からレッスンを受けるのか、
日本人の中国語教師からレッスンを受けるのかは、とても悩むところです。
ネイティブスピーカーの発音や声調の正確さは信用度が高いように感じられますが、
中には経験の少ないアルバイト講師ということもあるのです。
日本人の方がこれらか中国語講師を目指そうというときには、
日本人だから需要が高いという面があります。
それは、「日本人の中国語講師だからこそ日本人のつまずきやすいポイント」を理解しているということです。
自分が中国語を一から勉強してきているので、失敗を繰り返しながら困難を解決してきたという経験が、
指導方法のヒントになることがあるのです。
また、受講生によっては、中国語をはじめた当初は、
日本語で分かりやすく中国語を教えてもらったほうが分かりやすいということがあります。
そのため、日本人の中国語教師だからこそ教えられる指導法を確立させて、
ネイティブスピーカーの教師との差別化を図ることが大切です。