2.中国語教師に向いている人と向いていない人
2017年06月15日 16時14分
不安に思っている人も多いでしょう。
そこで、まずは「中国語教師に向いている人」、
そして「中国語教師に向いていない人」の特徴について見ていきましょう。
ただし、ここで注意したいことがあります!
それは、自分が中国語教師に向いているかどうかと、以下のリストで見極めるのではなく、
中国語教師に向いている人になるためにはどうしたら良いのか、中国語教師に向いていない人の特徴を
持っている人はどうやって改善したら良いかということを考えるようにしましょう。
せっかく中国語教師になろうと思ったのに、始める前に諦めてしまうのは本当にもったいないからです。
中国語教師に向いている人
中国語教師に向いている人の特徴をみていきましょう。自分には不足している点があると思ったときには、今からでも遅くはないので、
以下の内容を参考に良い中国語教師になるための努力をはじめましょう。
人に何かを教えることが好きな人
中国語教師は、中国語を教えることが仕事の職業です。そもそも、「人に何かを教えることが好きな人」でないと、なかなか勤まるものではありません。
中国語を人に教えられるくらいの高いスキルを持っていても、教えることが好きでなければ
相手にも言いたいことが上手く伝わらなくなってしまいます。
人に何かを教えることが好きな人の特徴は、自分の知識やスキルを使って
人の役に立つのが好きな人が多いようです。
そして、自分が教えた知識をもとに、受講生の中国語能力が上がったり、
試験に合格したりといった成功談を自分のことのように喜ぶことができるのです。
中国語が得意だからと中国語教師になろうと漠然に考えている人は、
まだ人に教えることの楽しさを知らないのかもしれません。
小さなことからでも良いので、友だちに中国語や中国語の豆知識などを教えて、
相手の楽しそうな顔をみて、面白いと喜んでくれるような成果が得られると、
少しずつ教えることの楽しさを感じることができるようになるでしょう。
人と人とを比べない人
中国語は、発音や声調が難しいという特徴がある言語なので、ほとんどの日本人がつまずいてしまうところです。それでも、中国語教室のグループレッスンでは、色々なタイプの受講生がいますので、
人によって難しいと感じることや上達のスピードは違います。
そのため、「人と人とを比べない人」は中国語の教師に向いているといえます。
受講生によって習得スピードが違うということは、大きな問題ではなく、当たり前のことなのです。
それぞれの受講生に合う指導方法を使い分けて、
その都度的確なアドバイスができる人ほど中国語の教師には向いているといえます。
人と人とを比べてしまう人には、自分と他人とを比べてしまうといった傾向にあります。
同じ時期に始めたのに、自分よりも友だちのほうが上達は早いとなると、
自分はダメだなと落ち込んでしまうのです。
それでも、自分は自分、人は人です。みんな平等に進んでいくわけではないのです。
自分と人とを比べている時間に、どうしても覚えられない単語をもう一度繰り返し復習した方が良いですよね。
受講生同士で効果に差が生じていて、その二人を比べてしまうよりも、
その時間にそれぞれに合う指導方法を考えていたほうが
次回のレッスンでさらに内容の濃い指導をすることができるでしょう。
失敗することもあることを知っている人
中国語教師も失敗することがあります。受講生だって失敗することがあります。誰もがみんな失敗することがあります。
「失敗することもあることを知っている人」は、中国語教師に向いているでしょう。
中国語の指導力をアップさせるためには、色々な指導法を試してみることが大切です。
何度か試したうちの数回は、失敗することがあるでしょう。
それでも、失敗がなければ改善点もみつかりません。失敗から学ぶことは非常に多いのです。
失敗することもあることを、身をもって知っている中国語教師は、
受講生の発音や声調の間違いをいちいち咎めることはありません。
失敗をしなければ、生徒の苦手な部分も把握できませんし、
声に出さなければ一向に中国語が伸びないと知っているからです。
中国語教師に向いていない人
中国語教師に向いていない人の特徴に自分の性格が当てはまっていると感じたときには、少しずつで良いのでそのような癖を解消できるように努力していきましょう。
誰にでも失敗はあるので、そこから何か改善点を見つけられるようにすることが大切です。
自分以外の人にも完璧を求めてしまう人
中国語教師に向いていない人の特徴、それは「自分以外の人にも完璧を求めてしまう人」です。何をするにも、きちっと目標どおりに進まないとそれがストレスになってしまい、
自分だけでなく受講生にも怒りが向いてしまうのです。
しかし、完璧な人ってこの世の中にいるのでしょうか。
中国語の専門家や研究者でも、流暢に中国語を話す人でも、まだまだ中国語について知らないことが
たくさんあるから勉強や研究を続けているのですよね。
中国語をマスターして不自由なく使えるようになっても、完璧な人というのはいないのです。
中国語レッスンで完璧を求めてしまう人は、決められたレッスン内容や習熟度が上がらないと
満足できなくて焦ってしまうことがあります。
しかし、焦れば焦るほど受講生の理解度は浅く、中国語能力があまり上がらないということにも
なりかねないのです。
完璧主義の人は、中国語教師になるためには、もう少し肩の力を抜いて、
その時々で指導方法を変えるなど臨機応変な対応を取れるようにするといいでしょう。
決められた通りでなく、少し違った視点から指導をしたほうが受講生に上手く伝わるということもあるのです。
何でも決めつけてしまいがちな人
これが正しい指導方法だと「何でも決めつけてしまいがちな人」は、中国語教師には向いていないかもしれません。
中国語の教師として指導経験の豊富な人でも、さまざまな受講生の相手をしますし、
その時代ごとに求められる中国語の内容も違ってきます。
そのため、この教え方が絶対に良いという決めつけは危険です。
人それぞれに得意、不得意があるので、それらを踏まえた上で
どういったレッスンをしたら良いかと試行錯誤していかなければならないのです。
また、教師だけが一方的に中国語のレッスンを進めるのも問題です。
とくにグループレッスンのような場合は、みんな分かっているだろうという教師の決めつけで
どんどんレッスンを進めてしまわないようにしましょう。
グループレッスンは、個人レッスンに比べ、
さらに注意深く受講生の様子を観察しなければなりません。
先入観だけで考えると、ここはあまり難しくないし、つまずく人もほとんどいないから
大丈夫だろうと思っていても、実はここの部分が一番難しくて
理解できなかったという受講生がいないとも限らないのです。
決めつけだけでレッスンを進めるのではなく、受講生の様子をみながら、
色々な可能性を考えながらレッスンができると良いでしょう。